2008年4月14日月曜日

V8 .NET 製品のライセンスについて

V8 製品は、これまでの製品とは異なるランタイムライセンスルーチンを使用しています。このため、コンポーネントを標準的な使い方 (IDE 上でのフォームへのドラグ&ドロップ) 以外の方法でご利用いただく場合の処置が旧バージョン製品とは若干異なっています。

この件に関しては、インストール先に licensing.htm という名称で説明文書が残されています。参考のため、以下にその日本語訳を載せておきます。

IP*Works! V8 - ライセンス情報


標準 (ロイヤルティ・フリー) ライセンス
.NET および ASP.NET コンポーネントは Microsoft .NET ライセンス スキームを使用しています。.NET Compact Framework コンポーネントのライセンスについては、後述の ".NET CF" セクションをご覧ください。

Microsft .NET ライセンス スキームでは、Visual Studio .NET はフォームにライセンス済みコンポーネントをドロップすると、自動的に "licenses.licx" という名称のファイルを生成します。このファイルは埋め込みリソース (embedded resource) としてあなたのプロジェクトに自動的追加されます。このプロジェクトをビルドすると、ライセンス情報をコンパイルされたアセンブリに埋め込むのにこの licenses.licx ファイルが使用されます。(ただし ASP.NET 2.0 ではライセンス情報は既定値では別途用意されたファイル App_License.dll に埋め込まれます。)

フォームを使用しない、あるいはコンポーネントを動的に生成する場合にlicx ファイルを生成する最も簡単な方法は、別プロジェクトを1つ用意し、そのフォームにコンポーネントを1つドロップして licenses.licx を生成させ、その licenses.licx ファイルをフォームを使わないプロジェクトにコピーします。

要注意事項:
  • licx ファイルの名称は、必ず "licenses.licx" でなければなりません。また、このファイルは埋め込みリソースとしてプロジェクトに含められる必要があります。
  • 開発しているのがクラスライブラリである場合、そのライブラリを参照するプロジェクトにもこの .licx ファイルが埋め込みリソースとして含められている必要があります。さらに、そのプロジェクトは有効なライセンスがインストールされているマシン上でコンパイルされなければなりません。

.NET CF のライセンス
.NET Compact Framework コンポーネントは前述の Microsoft .NET ライセンス スキームを使用することができません。代わりに RuntimeLicense プロパティのみを使用します。ライセンス済みコンポーネントをフォームにドロップすると、デザイナ内 (および当該フォームの InitializeComponent 関数内) に RuntimeLicense という名称のプロパティが出現しライセンス文字列が割り当てられます。なお同じ RuntimeLicense プロパティ値を、当該製品の同一エディションに含まれる全てのコンポーネントでご利用頂けます。

ASP.NET 用シングルサーバ ライセンス - 共有ホスト上へのシングルサーバ ライセンスのインストール手順
ご購入頂いたライセンスが .NET Edition 用のシングルサーバ ライセンスであった場合、アプリケーションをサーバに配置して初めて起動した際に、当該システムに有効なライセンスが見つからなかった旨のエラーが表示されます。このエラーメッセージには製品アクティブ化ページへのリンクが含まれており、当該ページから keys.reg ファイルをダウンロードできます。この keys.reg ファイルにはあなた用のライセンスが格納されており、次の2通りの使い方が可能となっています:
  • keys.reg ファイルをサーバマシン上で実行できます。これにより、ライセンスが当該システムのレジストリにインストールされます。
  • あるいは、keys.reg ファイルを "nsoftware.XXXX.lic" (XXXX の部分は、製品ごとに固有の名称。通信系 Core 製品なら IPWorksWeb、SSL 製品なら IPWorksSSLWeb、ZIP 製品なら IPWorksZipWeb) にリネームし、あなたの web アプリケーションの /bin ディレクトリにコピーします。

トラブルシューティング
ライセンスを購入済なのに、ライセンス例外が発生する、あるいは "About" メッセージが表示される場合には以下の点をチェックしてみてください:
  • licenses.licx ファイルに問題はありませんか?当該ファイルがちゃんと存在しており、プロジェクトに含められており、正しい情報 (正しいコンポーネント名や正しいバージョン) が格納されていますか?
  • ビルド対象が ASP.NET 2.0 の場合は、licenses.licx ファイルを右クリックし「ランタイムライセンスのビルド (Build Runtime Licenses)」を選択し、当該プロジェクトをリビルドします。
  • コンポーネントの新ビルドをインストールしたらこの問題が発生するようになった場合は、licenses.licx ファイルに正しいバージョン情報が格納されていることを確認してください。バージョン情報が含まれていない licenses.licx は問題ありません。
  • クラスライブラリをビルドしているのであれば、そのライブラリを参照する側にも同じライセンスルールが適用されます。参照側アプリケーションにもこの licx ファイルが埋め込みリソースとして含まれており、またそのアプリケーションはライセンス済みマシン上でコンパイルされていますか?

ライセンスの移転
ライセンスを別のシステムに移転したい場合は、ライセンス移転申請書 (英文) を弊社までお送りください。この申請を行うことにより、別途のインストール行為をライセンス違反と誤認することがなくなります。

製品のアクティブ化に関しより詳しい情報が必要な場合は、弊社の「製品アクティブ化 FAQ (英文)」をご参照ください。

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