2008年4月8日火曜日

IP*Works! Zip で扱う tar フォーマット

tar ファイルには主として以下のような複数のフォーマットがあります。
  • V7 (Version 7 Unix)
  • 旧 gnu
  • 新 gnu
  • POSIX.1-1988 (ustar)
  • POSIX.1-2001 (posix)
これらのうち、もっとも基本的なものは V7 であり、それ以外のものは V7 のヘッダフォーマットを拡張するか、全く異なる構造になっています。

弊社の tar コンポーネントでは V7 フォーマットと、(本来の V7 にはない) シンボリックリンクの検出機能をサポートしています。その他のフォーマットの場合は、当該フォーマットが V7 の上位互換であり、拡張機能を使用していない部分 (長いファイル名形式や拡張ファイルタイプ) に関しては読み取りおよび展開可能です。

また、弊社製品は他の Windows 版 tar アーカイバ、例えば WinZIP や WinRAR 同様、ファイルの保全および交換を目的としており、取り扱い可能なファイルタイプは
  • 通常のファイル (regular file)
  • 通常のディレクトリ (regular directory)
  • シンボリックリンク

に限定されている点に注意してください。ハードリンクやスペシャルファイル、ボリュームラベル等は WinZIP や WinRAR 同様取り扱うことはできません。
 IP*Works! (tar)WinZIPWinRAR
通常のファイル
ハードリンク×××
シンボリックリンク△1××
キャラクタスペシャルファイル×××
ブロックスペシャルファイル×××
ディレクトリ
FIFOスペシャルファイル×××

△1: 現時点では作成時のみ利用可能。展開時は未サポート。


【注】この表は私が個人的に片手間に調べたものであり、各製品の公式なアナウンスではありません。上記で×になっている機能は標準では利用できないだけで、オプション設定等により利用可能となる可能性もあります。詳細については実際の各製品をご参照ください。

0 件のコメント: