2008年1月21日月曜日

Command プロパティについて

IP*Works! 製品では、各コンポーネントは準拠する規格 (あるいはデファクト・スタンダード) に則りメソッドやプロパティを設計してあります。

通常の用途であれば、当該コンポーネントに用意されているこれらのメソッドやプロパティを使用することでほぼ問題なく通信を行うことができます。

しかし、サーバ側が独自の拡張コマンドを使用する場合や、IP*Works! 製品が準拠している規格が改訂され新たにコマンドが追加されたような場合には、既存のメソッドやプロパティでは対処しきれないことがあるかも知れません。

このような場合には、Command プロパティを使用して対応することができます。

この Command プロパティにコマンド文字列を代入すると、当該コマンドがサーバに対し送信されます。

Command プロパティに対するサーバからの応答は、LastReply プロパティまたは PITrail イベントを使用して取得します。

このプロパティは、当該コンポーネントの実装するプロトコルがテキストコマンドおよびテキスト応答を使用する場合にのみ提供されます。例えば、IP*Works! V8 Core では以下のコンポーネントでのみこのプロパティをご利用いただけます。
  • FileMailer
  • FTP
  • HTMLMailer
  • IMAP
  • NNTP
  • POP
  • Rexec
  • Rshell
  • SMTP
  • SNPP
  • Telnet
例えば FTP には Command プロパティが提供されていますが、よく似た処理をするはずの TFTP には提供されていません。これは、前者はテキストベースのコマンド/応答をサポートしていますが後者はバイナリコードによるコマンド/応答で動作することによります。

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